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本要約「DEEPWORK カル・ニューポート」

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book要約
  • 書籍「DEEPWORK」の要約を解説します。
  • この書籍は、大事なことに集中するための必要性と効果についての書籍です。
  • この記事は、特に重要な「フロー」についてピックアップし解説します。

この記事を読むと、物事をひとつひとつ丁寧に行うことの大切さと楽しさに気付くためのヒントを得られます。

「You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

未来を見て、点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、いつかどうにかして点は結ばれると 信じなければならない。」

スティーブ・ジョブズ

序章

DEEPWORK 大事なことに集中する カル・ニューポート[著]

精神分析医ユングが仕事専用に建てた家屋「タワー」の話ではじまる。
「タワー」は安らぎと強烈な再生を彼に与えた。
「タワー」はディープワークを彼に提供し、彼は20世紀で最も影響力のある思想家の一人となった。
ビル・ゲイツ、J・K・ローリング、ピーター・ヒッグス、ファインマンらもディープワークを実践している。

これからの時代に必要な能力

本章は、「これからの時代に必要な能力」の検討からはじまる。

「これからの時代に必要な能力」は

①難しいことを早く習得する能力

②品質も速度も一流レベルの生産能力

そして、これらの能力を発揮する方法としてディープワークの導入が効果的である。

ディープワークとシャローワーク

ディープワークとは、「最高の生産性を発揮するために、長期間、気を散らすことなく、一つの仕事に全面的に集中する働き方」である。

対して、注意力を奪う仕事としてシャローワークについての存在に警笛をならす。

シャローワークとは、「重要でない仕事という意味では無く、重要な仕事に集中すべき人にとって気を散らすような仕事」である。

そして、

シャローワークを行うにはなんの準備もする必要がない。しかし、ディープワークを行うのためには十分な準備が必要である。

ディープワークの利点

「手仕事を通じて自分を具体的に表現することの満足感は、人の心を穏やかにし安らぎをもたらす」

鍛冶職人リック・フラーが手作業で100回叩く工程は、大型の圧縮加工機をつかえば一瞬で済む。だが彼は高温の鋼インゴットを8時間叩き続ける。強烈な1打は注意深くコントロールされている。たった一度のミスを許されない深い集中のなかで行われる。

「私達の頭脳は注意を向けるものに基づいて世界を組み立てる。」

作家のウィニフレッド・ギャラガーは、ガンと診断され、心身ともに消耗の激しい治療を受けていが。彼は鍛えられた頭脳で楽しいことに意識を集中を向けることにし、それがとても役に立つことに気づいた。ギャラガーの調査・実体験によると頭脳は注意を向けるものに基づいて世界を組み立てている。

・・・ディープワークに費やす時間を増やすことは、意義と充足感を最大限にするような方法で脳と体を活用することである。

「フロー」

心理学者ミハイ・チクセントミハイはESM(生活サンプリング法)の調査実績から「最高の瞬間は通常、人の身体や心が自発的に限界まで引き伸ばされ、何か困難でやりがいのあることを成し遂げたときに生じる」こと突き止めた。これを「フロー」と呼ぶ。

「仕事は暇よりも楽しい」

仕事に目的、フィードバックルール、適切な課題があることで、そのすべてが人をその仕事に従事させ、集中し没頭するよう促す。

一方で、暇な時間は体系化されておらず、楽しめるものにするには多大な努力がいる。

「自身ですでにそこにある意義を見分ける技能」

哲学教授ドレイファスとケリーは著書の中で、デカルトの懐疑主義以降、意義を生み出すための秩序と「神聖さ」が失われたと指摘し、「個人にとって退屈な人生になってしまうだけでなく、生きづらい人生を避けられない」と云う。そんな中でも、職人の技能の中には神聖さが共通して内在していて、「意義を生み出すことではなく、自身ですでにそこにある意義を見分ける技能を磨くこと」が職人の職務であり、この事によって職人はニヒリズムを免れ、確固たる世界観を得られる。

「神聖さ」

プログラマー サンチャゴ・ゴンザレスは「美しいコードは短く、簡潔なもので、もしそのコードを別のプログラマーに教えたなら、彼らは「なんてうまく書かれたコードなんだ」と言うだろう。まるで詩でも書いてるかのようだ。」と語る。

書籍「達人プログラマー」は序文に中世石工の信条「われわれは単なる石を切っているだけだが、いつも心に教会を思い描いてなければいけない」を引用し、コーディングと職人の神聖さを結びつける。

「仕事のやりかた」

神聖さに基づいた意義を生み出す職人気質を備えるために、職人になる必要性はない、また仕事が高尚であるかどうかも関係がない、仕事の特質に依存することもない。ただ「高尚な仕事のやりかたがあるだけである」

そしてそのために、ディープワークに打ち込む必要がある。

所感

この利点についての章が本書の最も読み応えがあるポイントだった。

ディープワークそれ自体が、幸せを生み出し、幸せにフォーカスすることで世界観をコントロールする。没頭の好循環に入ることで職人性を高められる。それまで知覚できてなかった神聖さを知覚できるようになる。たまにフローを実感する。神聖さは意義そのものなので更に没頭できるようになる。

神聖さについては現代日本人には分かりづらいけど、「オイラーの公式が美しいと分かる」とか「バッターが打つ前に守備が動く」みたいな感覚と同じでいいと思う。

体感や実感に基づいた訓練と体系的な知識を深く身に着けないと知覚できないものがあると知っているだけでも見方が変わるだろう。

ソリューションを提案するタイプのビジネス書を読むと原始仏教の教えを思いだす。

原始仏教の教えは、「本来的に意味の持たない自分の人生を、自分で意味づけしていこう。」「日々の修行による向上に実感とその喜びを目指そう。」である

仏教が言う「向上」とは煩悩を消すこと。なのでこの点も似ている。

これ以降の章では、もう少し具体的にディープワークを実践するための方法に移ります。

どれも重要ですが気になったのは、

<一人で仕事をしない>のハブアンドスポークとホワイトボードの共有

シャローワークの恐ろしさは、Chromeを開いたところから気が付いたら、AMAZONで書籍「DEEPWORK」を購入してしまっているところである。

そして、その動線が綿密に設計されてると思う恐ろしい、他人やAIに自分の時間を奪われないように自身の時間の使い方の設計を徹底したいものである。

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