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本要約「問いのデザイン」

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book要約
  • 書籍「問いのデザイン」の要約を解説します。
  • 書籍「問いのデザイン」は、答えのない問いに対して成果を得るための解決プロセスを学ぶための書籍です。
  • この記事は、特に重要な「課題のデザイン」についてピックアップし解説します。

この記事を読むと、問題の見つけ方と解決するための再現性の高い方法を得るためのヒントを得られます。

問いをデザインする技法

問いをデザインする技法は「課題のデザイン」と「プロセスのデザイン」の2段階に分けられる。

「課題のデザイン」では、達成したい目標に対し、現状はどうなのかを把握し、その乖離の要因を説くべき課題と定義する。

「プロセスのデザイン」は自分なりの答えや新しい問いを生み出すために①導入②知る活動③作る活動④まとめ、というプロセスを構築する。

本書の到達点は新たな答えのない問いを創造し、問いに対する答えや成果を得るためのプロセスをファシリテートできるようになることです。

本記事は、私が最も重要だと感じた、本書全6章の中から2章~3章の「課題のデザイン」について考えてみます。

問題と課題

問題の定義:うまくいかない状況

課題の定義:関係者の中で解決すべきだと合意された問題

同じ状況に対峙していても関係者全員が同じように感じるわけではありません。ある状況に生じている無数の問題を整理し解決すべき問題としての「課題」を設定できるようになりましょう。

課題のデザイン

手順1 要件の確認

問題状況の解決を願う当事者の認識を確認します。確認する項目は要望、目標状態、条件制約、関係者の情報、資源、納期などです。

当事者及び関係者からできるだけ具体的な情報を得ましょう。併せて関連する社会情報の調査も実施しましょう。

ここで得た当事者の目標や希望は当事者視点の物であり本当に到達すべき目標とは限りません

手順2 目標の精緻化

あいまいな目標を整理します

整理の観点は期間、優先順位、成果/プロセス/ビジョンの3つです。

期間:達成までの期間を明確にします。長期的な目標については短期目標・中期目標・長期目標に段階を分けて設定します。

優先順位:なにがうまくいかなかったら失敗となるかを考え、明確な優先順位を決めます。

成果/プロセス/ビジョン:成果は到達したい状態。プロセスはプロセスにおいて重視したいこと(数字至上主義で行くか、育成教育を考慮するかなど)。ビジョンは成果とプロセスが達成された先に目指す状態のこと(長期目標がそのままビジョンになることもある)。目先の成果がビジョンとマッチしているかをチェックします。

ここまでで仮の目標が決定します。

手順3 阻害要因の検討

目標の実現を阻害する要因がなにかを洗い出します。

知識足りないのか。アイデアが出ないのか。意見がまとまらないのか。関係者に当事者意識がないのか。固定観念にとらわれているのか。

いずれにせよ目標と現状の間にあるハードルをはっきりさせます。

手順4 目標の再設定

手順3の検討を踏まえて目標の修正を行います。関係者に当事者意識がないことが大きな阻害要因だと分かったのなら関係者の視点から見て魅力的な目標に変更します。

例)会社の10年後を考える⇒この会社で働く私たちの10年後を考える。

手順3と手順4を何巡か繰り返し解像度をあげながら解決すべき課題を決めます

手順5 課題の定義

課題を決定したら、目標として明文化します。

良い課題の判断基準

効果性:当事者の状況を効果的に改善できるか

社会性:社会的意義があるか。自分本位や目先の利益に目がくらんでないか。

内発的動機:関係者、当事者にとって解決したい課題になっているか。衝動を掻き立てる課題になっているか。

おわりに

ここまでの「課題のデザイン」は仕事の本質をとらえることはもちろん生き方の軸をどこに置くかを考えるヒントになります。

また、技術者にとっては数多の設計変数の中から急所をとらえるための考え方として参考になるかと思います。

本書ではこの後4章以降の問題解決のための対話をどうデザインするかがメインテーマとなっており再現性の高い方法と充実したケーススタディの紹介がされています。多くの方にとって有益かと思います。

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