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本要約「ZERO to ONE」

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book要約
  • 書籍「ZERO to ONE」の要約を解説します。
  • 書籍「ZERO to ONE」は、ペイパル創業者ピーター・ティールの経験・考え方を学べる書籍です。
  • この記事は、特に重要な「創造的な独占」と「計画の重要性」について解説します。

この記事を読むと、ゼロから1を生み出す企業をどう立ち上げるかのヒントを得られます。

「私は老人だ。これまで山のような心配をしてきた。そのほとんどは実際には起こらなかったんだがね」マーク・トウェイン

刺激と反応の間には間隔がある、その間隔に反応を選ぶ私たちの自由がある」 ヴィクトール・フランクル

「成功とは最高の自分になるために全力を尽くしたあとに得られる心の平穏のこと。その日その日を人生の最高傑作にしよう。」ジョン・ウッデン


全体を通した主張

①圧倒的な技術、独自性を作り出すことが必要。ニッチ(生態的地位)市場を発見・創造し支配する。

②関連領域から少しずつ拡大していく。

これによって、強力な独占市場を獲得する。そしてそのためには…

印象に残ったポイント

  • 独占を仕掛ける過程で他社を破壊してはならない。できる限り競争を避けるべき。
  • スタートアップの組織としては「一人ひとつの責任」をManageする。
    • 評価をシンプルにでき、対立を減らすことができる。(領域の奪い合いを無くす)
  • 「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」=「誰も築いていない、価値在る企業はどんな企業だろう?」
  • 価値在る企業になるためには、価値を創造するのみではなく、想像した一部を社内に留める必要もある。
  • 競争は単なるイデオロギーでしかない。
    • なぜ完全競争が良いとされ、独占が悪のように認識されているのか?
    • 実際、資本主義と競争は対極の関係にある。(資本主義は資本の蓄積を豊かさの前提に置いているが、完全競争化ではいづれすべての収益は0に限りなく近づく)
  • 2種類の独占
    • ○クリエイティブな独占  ✕変化を産まない独占
  • トルストイは「アンナ・カレーニナ」で「幸福な家族はみな似かよっているが、不幸な家族はみなそれぞれに違っている。」と書いているが、企業の場合は違う。
    • 「幸福な企業はみな違っている、それぞれが独自の問いを解くことで独占を勝ち取っている。不幸な企業は皆同じだ、競争から抜け出せずにいる。」
  • マルクスは「人は違うから闘う」と言い。シェークスピアは「競い合う人々の間にあまり違いはない」という。経済についてはシェークスピアに近い。
  • !!永続的な価値を創造してそれを企業内に取り込むには差別化の無いコモデティビジネスでは不可能!!
  • 人生は宝くじか、未来はコントロールできるか。
    • 未来はどうなるかわからないという視点に立つと、具体的な計画は立てられず様々な選択肢を混ぜ合わせたポートフォリオを作る。
    • 逆に、未来は明確だという視点に立つと、いろいろなことに手を出すより一番良いと思うことに集中すべきだ。
    • 曖昧な未来に楽観的になるのはやめたほうが良い。偶然よりもDesignを優先させよう。
    • <短期的変動の激しい曖昧な世界では、長期計画はたいてい過小評価される。>
    • 人生に必要なのはポートフォリオ的なものじゃない。
      すべてをうまくやりたいのでなく、うまくやるべきいくつかのことをうまくやりたいのだ。
  • 起業は、君が確実にコントロールできる、何よりも大きな試みだ。起業家は人生の手綱を握るだけでなく、小さくても大切な世界の一部を支配することができる。それは、「偶然」という不公平な暴君を拒絶することから始まる。人生は宝クジじゃない
  • 隠れた真実を探す方法について
    • 自然について、人間について「人が語らない真実はなに?」
    • 「秘密を探すべき場所は、他の誰もが見ていない場所」
    • 秘密は「伝える必要のある人にだけ伝える(企業内とか)」
  • 「生まれるのに忙しくない人は死ぬのに忙しい」ボブ・ディラン 
  • すべての始まりである発明に対してOPENであると。
  • 新しいモノを生み出している限り創業期である。 
  • 置換(グローバリゼーション)か補完(テクノロジー)か
  • 人間が難しい問題を解くのにコンピュータがどう助けられるだろう?と考えよう。

所感

基本的には起業について書かれていたけど、深い洞察はいろんな示唆を生み起業家ではない私にとっても面白かった。
過去からはできる限り学ぶべきだけど、未来に向けてどの情報どの経験を受け入れるべきかはわからない。
だから十分に分析して大事なポイントを抽出したもの(理論)を学べば良いとは思うが、著者のような理解のレベルにはどうすればたどり着けるのか。。。

私たち一人ひとりを動かすものはなんだろう? 生まれるのに忙しくするにはどうすれば良いのだろう?
幸せな企業のにとっての「賛成する人がほとんどいない大切な真実」探しは幸せな個人になるためにも必要だろう。
自分だけの「尺度(価値のモノサシ)」を早く見つけて、そのモノサシでしか測れない価値をどれだけ生み出し蓄積できるかがその人の人生になればいつまでも「生まれるのに忙し」く動き回ってる状態なんだろう。

計画についてどう考えるか?計画を作ることに意味はあるか?予期できないことに対してどう考えるか?
未来に起きる機会や挑戦は本質的に創発的であることを受け入れよう。どこまで成熟したとしても試行錯誤の余地がなくなることは無い。

それでも、長期的な計画をたてることは重要で長期的な目標こそ人生に意味を与える。

人生の自己満足度は目標をどれだけ達成したかに従うというデータがある。だから、目標と計画を立てよう(創発性に振り回される覚悟を持って)

目標は、自分に正直になって考えよう。周りにあるどうでもいいモノサシで測った「すごい目標」は無意味だ。
目標は、大切な人の本当の声を反映しよう。(自分のことを大切に思っている人達は邪魔をしまいと黙っててくれてる可能性が大きい)

どう実行するか?

「誰も解決しようとしない問題こそ一番取り組む価値がある」ピーター・ティール

「日陰が必要になると思ったそのときに、苗木を植える」クレイトン・M・クリステンセン

自分の行動が何に向かっているものか意識しよう。そしてそもそも行ってもない投資から見返りなんかあるわけないことを理解しよう。(友人のために時間を割いてないのに友人が自分のためになにかするなんてありえない)

計画に対して実際に行う行動が積もり積もってあらゆる結果がうまれる。。
計画にない行動は慎もう(すぐに見返りがありそうな投資の誘惑に気をつける)

実行のための能力をどう得るか?

発揮できる能力値は、資源(知識、時間、お金、人間関係:手段)×プロセス(資源を使って行うこと:方法)×優先事項(学校、目標、家族、友人:動機)で決まってくる。

・資源については、大きいほうがいいが深さ(専門性)がより重要になる。
・プロセスについては、一般的なものより自身に最適化されたものを持つほうが良い。
・優先事項については、明確であるほど良い。また、多すぎることは良くない。

特に組織において、プロセスと優先事項を独自の形で最適化したものを「文化」と呼ぶが、個人についても適応しよう。
文化という表現が広がりがありすぎてしっくりこないなら誓約でも良い。

優先事項を明確にし、独自のプロセスを確立し、資源に磨きをかけよう。
同時に、どうでもよいことについては中庸の道を選ぶことによって、目標に全力を集中しよう。

文化を強化するには?

どんな文化も選択の繰り返しによって形成される。だから、文化自体は望むと望まざるに関わらずに生まれる。考えないといけないのは生まれる過程にどれだけ積極的に影響を与えられるか。まさに「生み出すことに忙しくできるか」が勝負になる。

土台となる部分(生涯続く価値観)は一様性を保ったほうが良い。がそれすらも創発的に変化を遂げることもある。

一見当たり障りのない多くの選択の結果がすべてを決めていることを知ろう。

一つ一つのステップでそれが計画を有利にする選択になっているか考えよう。

「こうすべきではないことはわかっているが。やむおえない事情なので今回だけはいいだろう」という何度かの選択が想像を遥かに上回る代償を支払う羽目になるかもしれないと想像しよう。「妥協が招く厄介な影響から免れる唯一の方法はそもそも妥協しないこと。」

限界思考の罠(投資に対する費用対効果は考える(試算できる)が、投資しないことの代償を知るのは難しい)にとらわれなように気をつけよう。

・いつかのため投資し続けることが大事 
・いつかのため学び続けることが大事
・いつかのため守り続けることが大事

そもそも自分が本当になりたいのはどんな人間だろう?

まず残念だが、私が世界に与える影響は少ない。世界の構造からみれはさして重要でも不可欠でもない。

私が本当に重要な役割を担っているのは、私自身の人生にたいしてだけだ。
人の知性には限界があるので、常に物事のぜんたいを捉えられるわけではない。

どんな人間になるかなんて分からなくても良い。やりたいことをやろう。自分の人生を評価する自分のモノサシを見つけよう。

そしてつねに「大きなビジョンと小さなディテール」がつながっているか意識しよう。

おわりに

最近はAI関連のニュースが盛り上がっているが、ブームとしては実は第3次人工知能ブームらしい。

何でもできるかのようにうたわれてるときがあるが、できないこととして「目標設定」がある。(定量的な目標値ではなく、ビジョンや在るべき姿のような目標)
逆に、集合知としての資源量は簡単に人を追い抜くだろう。

しばらくは人が文化(優先事項とプロセス)を機械が資源を担って補完関係を築くのか。もしくは最後の砦の人の温かみや誠意やこだわりの特徴量まで学習され再現されてしまうのか

今は機械に指示されるなんてヤダけど機械の方が全部ひっくるめていい感じにダイレクションしてくれる時がくるか。

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