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機械設計技術者試験1級 論文例「設計者の資質」

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問題

機械設計技術者試験1級 R2 小論文より

設計者の資質について
設計者にとって不可欠な資質はいろいろあるが、特に重要なものを3つに絞り具体例をあげて説明しなさい。

論文例

はじめに
 技術の高度化やニーズの多様化、さらには開発期間の短納期化などの要求に伴い設計者にもとめられる資質能力も高度化している。
 また、SDGsやカーボンニュートラル、人口減少等の社会的課題からの要求も高まっていると同時にDX、society5.0の推進も積極的に行わなければならない。
 このような状況の中で設計者として価値提供を行うために必要な資質能力は、専門知識と学び続ける意欲、多面的な視点で課題を解決する実行力、限られた時間と資源を適切に配分する管理能力、顧客を中心とした関係者間の利害を調整するコミュニケーション力、関係者間を調整し取りまとめるリーダーシップ、など多岐にわたるが分野ごとの業務の性格・内容、業務上の立場にかかわらず資質の軸として特に重要な3つを以下にあげて説明を述べる。

  • 問題解決
  • 知識と研鑽
  • 倫理

問題解決
業務遂行上直面する問題を解決に導くための資質が求められる。
直面する問題の多くはいくつかの問題が複合的に絡み合っている。これに対して内容を明確にし、調査を行い、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し問題点と課題の設定を行う。
 複合的な課題に関しては、相反する要求事項(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を明らかにし、それらによって及ぼされる影響の重要度を考慮した上で、複数の選択肢を提起し、これらを踏まえた解決策を合理的に提案し、又は改善する。
解決策または改善の効果および結果についても二次的な影響も含めて評価を行う、懸念すべき項目についてはさらなる対策検討を行う。

知識と研さん
機械設計全般にわたる知識を理解し応用することが求められる。同時に、これらの資質能力をもとに業務履行上必要な知見を深め、技術を修得し資質向上を図るように、十分な継続研さんを行うことが求められる。
また、直接機械設計にかかわらなくとも各国、各地域の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する知識についても理解し必要に応じて情報収集に努めることも求められる。

倫理
製品や機器(以下、製品等)の価値、品質の多くは設計段階で決定する。機械設計者も製品等の価値の多くを決める立場にあるが同時に多くの業務を抱え多忙になることが多い。このような状況下でプレッシャーに左右されずに正しい倫理観に基づいて業務を遂行することが求められる。以下に、規範とすべき項目をあげる

  • 機械設計業務の遂行にあたっては、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。
  • 社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努める。
  • 業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
  • 業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

おわりに
機械設計者に必要な重要な資質として①問題解決②知識と研さん③倫理をあげた。いずれも適切に遂行するには地味な努力と厳しい判断が常に求められる。最後に、求められた資質に十分に応えられた時 としたらその先で獲得できるものは何か?私は、「社会(または世界)への貢献」と「自身の創造性の発揮」であると考える。これらを存分に味わうために資質の向上に励みたい。

かなり自由に書ける問題ですね。

小論文科目では、設計者としての分析洞察力、将来展望、社会認識や責任能力について評価されるのでこれらについて留意して書く必要があります

試験時間内でゼロから考えて書くのは大変なので、日ごろから自身の考えを試験準備としてまとめておくことも大切である。

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