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技術士試験 論文の書き方<必須編>最初の30分ですべてが決まる

この記事は約5分で読めます。
この記事はこんな悩みを解決します
  1. 技術士二次試験 筆記試験論文(必須Ⅰ)の書き方を知りたい
  2. 合格できる論文の書き方を知りたい

論文試験では最初の骨子作成で合否のほとんどが決定します。

この記事では、骨子の作り方と骨子に集中するための文章のテンプレート化の方法について解説します

この記事を読むと、技術士試験の必須Ⅰの論文について理解を深め、合格論文の書き方をより具体的にイメージできるようになります。

必須Ⅰの基礎情報

問題テーマ

社会問題について,「技術部門」に関わる基礎的なエンジニアリングの観点から,多面的に課題を抽出する。

そして、その解決方法を提案し遂行していくための提案を論文に書きます。

時間

必須Ⅰの試験時間は120分です。 

論文枚数

必須Ⅰの論文は枚数は600字×3枚(=1800字)です。

合格ライン

合格ラインは60%以上なので24点以上です。(40点満点)

問題のパターン

題の設問のパターンは、設問3にいくつかバリエーションがありますが他は同じです。

設問1多面的な課題を複数抽出する
設問2最重要課題の選択と複数の解決方法の提案
設問3・解決策を実行したうえで新たに生じうるリスクとそれへの対策
・解決策を実行したうえで得られる効果とその波及効果と新たに生じる懸念事項への対応策
設問4技術者としての倫理、社会持続性の観点から必要となる要件、留意点

コンピテンシーの確認

必須論文では、専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーション、技術者倫理のコンピテンシーを評価されます。

  • 専門的学識とは「専門知識を理解し応用すること」です。
  • 問題解決とは「複雑な問題を整理し複数の解決策を提案すること」です。
  • 評価とは「結果の効果と懸念点等を分析し、フィードバックすること」です。
  • コミュニケーションとは「文章がわかりやすいこと」です。
  • 技術者倫理とは「技術士としてあるべき姿」であり、技術士倫理綱領の内容をさします。

コンピテンシーの詳細はこちらの記事

必須Ⅰの論文の書き方

時間配分

技術士論文では試験時間をどう使って論文を完成させるかの戦略を持つことが重要です。

各個人に合った戦略を見つけてほしいですが、目安は次のような時間配分を参考にしてください。

論文骨子作成35分
論文作成75分
見直しやアンダーラインの作成10分

1文字を書く時間は平均で2~3秒程度です。つまり、1800字で60分~90分になります。

分量の配分

術士二次試験の原稿用紙は25行×24文字=600文字原稿用紙です。

設問4つをバランスよく配置しましょう。

各設問にバランスよく答えることが各コンピテンシーのアピールにつながります。
文章量の目安は次の画像の通りです。

論文を書き始める前に解答用紙の余白等に印(画像の矢印のように)をつけてから書き始めましょう。

論文骨子の作成

論文の内容は、書き始める前の骨子の内容で90%決定します。

骨子作成のためのテンプレートを紹介します。

解答用紙に記載するのは上記フローチャートの下半分程度ですが、上半分を含めた正しい分析を行う必要があります。
骨子を書く際のテンプレです。良ければお使いください。

課題の抽出方法等についてはこちらの記事が参考になると思いますのでご一読ください。

文章のテンプレ化

論文の内容に集中できるように、各設問ごとに文章のパターン(テンプレート)を決めておきましょう。

骨子作成での検討内容をテンプレートに当てはめるように論文を書けるようになると効率的ですね。

設問1「課題」

課題、観点(求められなければ書かない)、問題点の3つがわかるようにシンプルに書きましょう。

設問2「解決策」

解答の中で最も重要な部分なので文章量を増やすなら設問2の文章を増やしましょう。

設問3「評価」/設問4「要件」

設問4の要件も重要なコンピテンシーです。少なくとも10行は書くようにしましょう。


ここまで読んでいただいてなんですがあくまで優先順位は「論文の内容」です。
体裁に当てはまらないことを気にし過ぎて論文がかけない時は体裁を整えることは後回しにしても構いません。

また、テンプレートに合わせて論文を書くことにある程度慣れたら、その後はいろいろな問題の骨子のみを作成してトレーニングしましょう。

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