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本要約「イシューからはじめよ/センスは知識からはじまる」

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book要約
  • 書籍「イシューからはじめよ/センスは知識からはじまる」の要約を解説します。
  • この書籍は、問題解決がどうあるべきか考え、解決に必要な知覚能力を鍛えるヒントを学ぶための書籍です。

この記事を読むと、問題解決がどうあるかのヒントを得られます。

「私は素晴らしく尊い仕事をしたいと心から思っている。そのために私がやらなければならないのは、ちっぽけな仕事をも素晴らしくて尊い仕事と同じように立派にやり遂げることなのだ。I long to accomplish a great and noble task, but it is my chief duty to accomplish small tasks as if they were great and noble.」 ヘレン・ケラー

 徹底的にやってみると無理だと思ったことも意外とできたりする。がおそらくこれは「犬の道」でありこんなふうに仕事をしてはあまり良くない。
 では犬の道が良くないという経験値はどこで得るのだろう。「もっと勉強しておけばよかった」「もっと勉強しなさい」と大人がつぶやく理由のひとつなのかもしれない。

課題解決とはどう在るべきか

あらゆる仕事は「なにかをなんとかする」という意味で「課題解決」である。なので課題解決の価値が高いほど価値の高い仕事といえる。
では、どんな課題解決に価値が在るか?

課題解決の価値=「イシュー度」×「解の質」 

「イシュー度」とは、自分の置かれた状況でこの問題に答えを出す必要の高さである。

「解の質」とは、そのイシューにたいしてどこまで明確に答えを出せているかである。

これらが、共に高いレベルで導かれているかが課題解決に価値を決定する。

課題のパターンは2つに分類できる

パターンA「ギャップフィル型の問題解決」

…あるべき姿が明確な課題。現状があるべき姿になってない
 ①原因を見つけ、現状をあるべき姿に変えるための②方法を見つければ解決できる。

・大多数の課題解決はこのパターン
・解決のためのフレームワークが存在することが比較的多い、このため過去実績から引用できる
・今後、AIが介入する領域と予想される

パターンB「ビジョン設定型」

…あるべき姿が明確でない課題。
①あるべき姿を創出し見極め、②現状とのギャップを分析し、③あるべき姿までの道筋を見極め、④方法を見つけることで解決できる。

・全体の1割程度がこのパターン
・解決のためのフレームワークのようなものがほぼ無い
・今後も人間が行う(AIは目指すべき姿を提案できない)

どちらのパターンについても、課題解決を行うにはその分野に対する深い知覚が必要になる。

課題解決の方法

パターンA「ギャップフィル型」の課題解決方法

①答えを出すべき問題「イシュー」を見極める 

まず、良いイシューの条件:本質的である。深い仮説がある。答えを出せる。なのでこれを念頭に置く。
 基本は材料集めのステップで「考えれば答えが出る」という状況を作る。

②イシューを解けるサイズに分解する。

 イシューを分解し、全体像と各要素(サブイシュー)のプライオリティーを把握する。ポイントは「ダブりなく漏れなく」と「意味のある塊か」。 フレームワークが在るので参考にすると良いが囚われすぎないように注意。
 分解が終わったら、仮説が正しいとしてストーリーラインを組み立てる。
「前提の共有、イシューの明確化、サブイシューの検討結果」を説明し「これらを総合した意味合い」につなぐのが典型的なパターン。
 ポイントは「人に伝える」と「早めに仮でいいから作ってから、随時アップデート」

③ストーリーを絵コンテにする 

 絵コンテとは、分析イメージ(グラフ、CADイメージ 等)のこと
 ストーリーラインに合わせて仮説が正しかったとした、どんな分析結果がほしいかを起点にして分析イメージを描く。

④実際の分析をすすめる

【分析とは「比較すること」である。比較して初めて知覚できる様になる】
人は何かと何かを関連付けること(=2つのニューロンがシンクロ発火したとき)で知覚し理解する。(ただ「分けたり」「数値化」するだけだと少したりない。)

絵コンテのイメージを本当の結果にしていく
まず、優先順位の高いもの、ストーリーラインの中で崩れてはいけないカギとなる部分「前提と洞察」から始める。

注意として、答えありきで始めない、徹底してフェアに行うこと。 
丁寧にやりすぎず、回転数とスピードを意識する

⑤「伝えるもの」をまとめる

 最後にイシューに沿ったメッセージを人に力強く伝わるようにまとめる。「本質的」で「シンプル」にするため無駄なものは省く。
具体的には、①論理構造を確認する。②流れを磨く。③エレベーターテストに備える。という手順でストーリーを磨き、解像度を上げる。

 「流れ」は、ひとつのテーマから次々と鍵になるサブイシューが広がり全体を見失うことなく思考も広がっていく。ものになっていると良い。

パターンB「ビジョン設定型」の課題解決方法

 パターンAの方法を使うことは同じだがまず、目指す姿(ビジョン)を見つけなければいけない。ぼんやりと見えたビジョンにたいしてパターンAの①~④のツールで分析することを繰り返し明晰にしていく。そしてビジョンができたらこの課題はもはやパターンAになるので前記の手順を行う。

必殺ワザ「場面(オケージョン)=利便(ベネフィット)解析」

 市場を市場の最小消費単位である場面にまでバラバラにし、求めるニーズ(利便)の視点で束ね直す。
そこに既存の主要商品のレイヤーを重ねる。ニーズのレイヤーの塊にピッタリ合う既存商品がなければそこが新しい目指す姿になる。

…手順としては分かるが実際どう束ね直しどう並べるのかは相当その分野に対する立体的で高解像度な知覚が無いとできないと思う。

課題解決には、高度な知覚能力を持つ必要がある

私達はアナロジー(類似性、関連性)で知覚するので、知覚のレベルは神経の繋がり合いの多様さ(多岐)と強度によってきまる。⇨⇨⇨「知覚できる領域を増やす=体感的に理解できるコト、価値を感じられるコトを増やす」といえる

深い理解にはそれなりの理解が必要

脳は脳自信が「意味がある」と思うことしか認知できない。そしてその「意味がある」かどうかは、「そのようなことが意味を持つ場面にどのくらい遭遇してきたか」によって決まる

知覚能力を鍛える

MindSet…意識することで鍛えられることを論理的に知ることが大切である。

百聞は一見にしかず…実感・体感を獲得する。(一次情報、生データを採りに行く)

数値化・言語化されていない世界が大半であることを受け入れる。

その他

センスの良さとは、数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力である。※再現性のある最適化手段を持つこと

感覚とは知識(経験)の集合。「美しいと感じる背景にはこれまで私が美しいと思ってきたあらゆるものがあります」

自分の感覚を信用しすぎない。「なんとなく良い(悪い)の理由を明確にする。」


広告業界の言葉にSIZZLE(シズル)というものがあるそうです。本来は「肉がジュージュー焼ける様」を表す英語ですが、転じて「美味しそうに見せる演出」を指すそうです。クリエイティブディレクターの水野学さんは更に広く捉えて「そのものらしさ」をシズルと表現しています。

物理学者大栗博司先生の著書にもこんな一文がありました。

「どんなものでも、その機能を発揮できているときが幸せなのだと思います」@真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話 (幻冬舎新書)

脳シズルは「知覚の領域と解像度を増やすこと」でしょうか。そんなとき私たち人は幸せを感じるのでしょうか。

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