問題
令和5年 技術士二次試験 機械部門 選択2(機械設計)より
論文例
1.概要と特徴
DRBFMは、設計の「変更点」や、製品が使われる環境や仕向地などの「変化点」に着目しそこに生じる故障モードを元に解決のための議論を行う仕組みである。対して、FMEAは、製品を構成する要素に分解し各要素が失われた際に生じるリスクを評価し優先度に応じた対策を検討する手法である。評価基準は、影響度・発生頻度・検出度の3つを用いる。
2.実施する際に考慮すべき点
2.1.二次的な変化点
変更点や変化点の抽出漏れに留意する。特に変更によって副次的に変更になった箇所の抽出漏れに留意する。
2.2.解決策のための議論
DRの場で設計、生産技術、製造、品質保証、検査等の関連部門が集まり解決の議論を実施できるよう留意する。このためワークシートには、変更点の目的や設計の根拠、設計評価結果を記載する。併せて、事前に資料共有を行い各部門からの解決策検討を促す。
2.3.アクションの管理
議論の内容を反映する方法に留意する。このため、ワークシートには「反映事項」の欄を設け担当部門(者)や期限をDR内で決定する。「反映事項」の検討結果については次回のDRで報告しPDCAのサイクルが回るようにする。
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