技術士1次試験は、技術士資格を取得するための最初の試験です。具体的にはどのような試験なのでしょうか?
技術士とは、科学技術に関する高度な専門性が国によって認められた技術者のことを指します。専門性に応じて21の技術部門に分かれています。技術士の登録数を見ると多い順に、約4割が建設、次いで総合技術監理、上下水道、 機械、電気電子部門となっています。技術士の勤務先は、約8割が一般企業、残りが官公庁や自営となっています。
本記事では、これから技術士試験を受験する人や受験を検討している人に向けて、試験の概要や対策について解説します。
技術士1次試験の概要
技術士になるには、1次試験➡実務経験➡2次試験➡技術士登録の過程減る必要があります。
最初の関門である技術士1次試験に受験資格はありません、誰でも受験することができます。
2次試験には受験資格として実務経験が必要になります。必要年数は、指導者がいない場合は7年、技術士補として登録し指導技術士の下では4年、職務上の監督者の下で実務経験を積む場合は4年となっています。ちなみに、大学院での研究活動も実務経験として認められます。
2次試験に合格後、技術士登録を行えば技術士になれます。
1次試験免除(JABEE修了)
大学等で指定された教育課程(JABEE認定コース)を修了している場合は、1次試験の受験が免除されます。但し、実務経験の免除はありません。
受験料
技術士第一次試験の受験料は、11,000円です。
試験日程
試験の日程は例年通りだと下記のようになっています。
受験申込:6月上旬~下旬
一次試験日:11月下旬
合格発表日:2月
試験内容
試験科目は基礎科目・適性科目・専門科目の3つです。それぞれの内容は次の通りです。
試験科目の試験時間と合格基準は次の通りです。
合格率
技術士第一次試験の合格率は40%程度です。
情報元:技術士第一次試験 統計情報
技術士1次試験は独学で十分合格できる
技術士1次試験は独学で十分合格が可能です。
必要な勉強時間は150~200時間程度が目安です。一次試験は理系大学卒業程度の内容が出題されるので学生や大学を卒業して間もない方の方が知識も覚えているので少ない勉強時間で合格できるでしょう。
基本的な試験対策は過去問を何度も解くことが最も効果的です。解説付きの問題集を用意して答えを覚えてしまう程度にやりこみましょう。
次に参考になる書籍とWEBサイトを紹介します。
合格に必要な参考書
<基礎科目と適性科目>基本はこの一冊でOK
<基礎科目と適性科目>念のためもう一冊に買うなら
<専門科目>建設部門はガチンコ学園の書籍が間違いありません。
<専門科目>機械部門はNet-P.E.Jpの書籍でOKです
<専門科目>上下水道部門はこちら
<専門科目>電気電子部門はこちら
便利な学習アプリケーション「過去問ドットコム」
過去問ドットコムは、パソコンとスマホから資格試験の過去問題や予想問題を解いていくことができる学習アプリケーションです。
技術士1次試験については基礎科目と適性科目について対応しています。ランダム出題やテーマごとの出題も可能なので模試テスト代わりなどに活用できます。
有料の講座を使うならおすすめの3選
技術士1次試験は独学で十分合格が可能ですが、動画で学習したかったり、わからない所を質問したりするために有料の講座を利用する方法もあります。
ここでは技術士試験対策として信頼性のある2社が提供する3講座を比較紹介します。
筆者のおすすめは最も低価格で動画学習とメールでの質問が可能なアガルート1次試験対策講座です。
それでは各講座について簡単に解説します。
【アガルート】1次試験対策講座
【アガルート】1次試験対策講座は筆者が調べた限り技術士一次試験の講座の中で最も低価格な講座です。低価格ではありますが、動画教材と製本テキストに加えてメールでの質問が可能です。
スマホのみで動画視聴や暗記学習ができるので隙間時間を有効活用可能です。
また、不合格時サポート期間延長サービスが付いているので翌年の再受験に向けたサポートも受けられます。
対応部門が5部門と少ない点がネックですが対応している部門の受験者の方にはおすすめの講座です。
※この講座はサービス自体はSAT株式会社が提供していますが、アガルートで購入することで送料分安く購入できるのでアガルート経由で購入することをお勧めします。
ちなみに購入後、30日間は返金保証がついていますので安心して購入できます。気になる方は下記の公式ページからご確認をお願いいたします。
【新技術開発センター】合格対策講座
新技術開発センターは、40年以上の歴史と20万人以上の受講者実績が魅力です。また、多数の各テーマに特化した講座やセミナーを展開している点が特徴です。
対応部門は16部⾨と幅広く対応しています。(機械/電気電⼦/化学/⾦属/建設/上下⽔道/衛⽣⼯学/農業/森林/⽔産/経営⼯学/情報⼯学/応⽤理学/⽣物⼯学/環境/原⼦⼒・放射線)
講座内容は、製本テキストと模試テストの添削(解答と解説)のみです。
製本テキストは、「基本テキスト」と最新年度の試験問題と解説を掲載した「試験問題と解説」の2冊です。
模試テストの添削は、適性科目・基礎科目・専門科目の3科目について実際の試験と同じ出題数・出題形式で2回ずつの模試テストが提供されます。
ちなみに、新技術開発センターの技術士関連通信講座をすでに受講したことがある方は3,000円引きで受講できます。詳細は下記の公式ページからご確認お願い致します。
【新技術開発センター】パーフェクトコース
【新技術開発センター】パーフェクトコースは前述の合格対策講座に筆記模試、セミナーが追加された講座です。問題の解き方がわからない、どこから手をつければよいかわからない、モチベーションの維持が難しい、とにかく1年間で合格したいという方には特におすすめの講座です。
筆記模試は、実際の試験と同じ時間・問題数で実施され、採点結果と解説資料が返却されます。
セミナーは、約4時間の講義を2回受講できます。会場は東京かオンラインを選択できます。また、講義内容は後日動画配信されます。
ちなみに、新技術開発センターの技術士関連通信講座をすでに受講したことがある方は5,000円引きで受講できます。詳細は下記の公式ページからご確認お願い致します。
まとめ
本記事では技術士一次試験の概要と試験対策方法について解説しました。
技術士一次試験は技術士を目指すあなたの最初の関門です。
簡単ではないかもしれませんが適切に対策すれば合格できる試験ですので、しっかりと対策して試験合格を目指しましょう。ご精読ありがとうございました。