「技術士のオンライン講座」を探すとスタディングがよく見つかりますが、「本当に自分に合うのか」「添削だけで十分なのか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
筆者は、独学のみではどうしても時間がかかってしまう技術士試験勉強にスタディングのオンライン講座をプラスすることは非常に効果的であると考えます。
筆者は実際にスタディングの技術士講座を受講し、添削によって自己チェックでは気づきにくい論理のずれや、技術士論文で押さえるべき観点を把握できました。一方、Zoom模試・随時チャット相談・製本教材は含まれません。価格だけでなく、自分に必要な支援がそろっているかで判断することが大切です。
本記事では実際にスタディング技術士講座を受講した筆者が他の技術士講座と比較しながらスタディング技術士講座について紹介します。
情報更新:2026年9月9日
現在の2027年度一般部門「添削・質問カード付」は69,300円(税込)で、添削10回分・質問カード3回分です。筆記試験の専用添削課題は17部門に対応しています。本記事の体験談・教材画像・比較画像は作成当時の情報を含みます。最新の料金・対象部門・教材内容は、各社の公式案内を優先してください。
結論
向いている人:7万円以内で添削と口頭試験の書面対策までそろえ、スマホ中心で自分のペースで学びたい人。
向いていない人:Zoomによる口頭模試、随時チャット相談、製本教材まで一つの講座でそろえたい人。
動画・WEBテキスト・添削課題のサンプルを確認できます。自動契約・更新はありません。クーポンは期間限定です。
スタディングを主要講座と比較
スタディングの位置づけを、料金・添削・相談方法・口頭試験対策で比較します。
| 講座 | 料金・販売状況 | 添削・相談 | 口頭対策 |
|---|---|---|---|
| スタディング | 69,300円 2027年度一般部門 | 添削10回分 質問カード3回分 | 想定回答の書面添削 |
| 技術士Lock-On | 77,000円 初受講+添削4回 | 添削4回(各2往復) Chatwork・Zoom | 内容は公式案内を確認 |
| SAT | 141,680円 2026年度 | 業務経歴書6回+筆記9回 Zoom相談5回 | 口頭模試3回 |
| 新技術開発センター | 194,000円 2027年度 | 添削10回 スクーリング4回 | 模擬試験1回 |
| アガルート | 2027年度版は販売時期調整中 | 販売開始後に確認 | 販売開始後に確認 |
各社の詳細は技術士二次試験の通信講座5社比較で確認できます。
なお、本記事の受講体験は一般部門のものです。総合技術監理部門を受験する方は、総監講座3社の対応範囲と料金比較をご確認ください。
建設部門を受験する方は、選択科目への対応と建設分野の添削体制を建設部門向け講座比較で確認できます。
ポイント①論文添削
技術士二次試験の論文は採点過程が公表されていないため、自己評価だけでは不安な方は、第三者による論文添削を少なくとも1回受ける価値があります。
理由は二つあります。
一つは、採点の詳細が公表されておらず、自己評価だけでは合否水準を判断しにくいことです。添削を受けると、課題抽出・論理のつながり・具体性など、自分では見落としやすい点を確認できます。
もう一つは、評価基準に沿った具体的な修正コメントを受けられることです。指摘をそのまま直すだけでなく、別の問題でも再現できる書き方へ落とし込むことが重要です。
筆者は、この添削資料を見ることで論文の合格ラインを具体的にイメージできるようになりました。
添削を受ける前のセルフチェックは、技術士論文の添削方法と確認ポイントも参考にしてください。
スタディング技術士講座の添削資料のイメージ



2027年度試験対応の二次試験合格コース(一般部門・添削/質問カード付)は、添削課題が合計10回分です。内訳は受験申込書1回、筆記対策8回、口頭対策1回です(2026年9月9日確認)。「講座・テキストのみ」コースには添削は付きません。
添削回数は無制限ではありません。提出期限や対応部門も含め、申込前に公式のコース詳細でご確認ください。以下の受講体験や教材画像は筆者の受講当時のもので、現在の講座仕様とは異なる場合があります。
添削では、複数の視点から助言を受けることで気づける点があります。追加添削が必要な場合は、まず同じ講座の追加添削オプションと提出期限を確認し、足りなければ技術士論文の添削方法とサービスの選び方を参考に、別の添削サービスを検討してください。
ポイント②口頭試験の対策
技術士二次試験では、申込書が口頭試験の資料になるため、申込書を作る段階から口頭試験を意識しておくことが大切です。講座を選ぶときも、筆記対策だけでなく、申込書と口頭対策の範囲を確認してください。
また、申込書と口頭試験と筆記試験はたがいに補完しあうことで試験が成立しています。
この関係性を理解することで筆記試験で何を書くべきかの理解も深まります。(筆記と口頭の関係性は技術士二次試験の口頭試験対策と想定質問)
スタディングの口頭試験対策は、想定質問への回答案を作成し、書面で添削を受ける形式です。オンラインでの模擬面接は含まれません。面接や人前で話すことに不安がある方は、実施形式、回数、回答時間、フィードバック方法を確認したうえで、口頭模試を別途検討してください。
筆記試験後に口頭模試を必ず受けたい方は、別途購入を含めた総額で比較してください。書面添削だけで十分か、実際に話す練習まで必要かで判断すると選びやすくなります。
ポイント③サポート
2027年度コースの質問カードは3回分です。Microsoft Wordで質問をまとめ、マイページから提出します。
Zoom面談や、疑問が出るたびにやり取りするメール・チャット型の相談ではありません。質問を整理してまとめて確認できる人には使いやすい一方、すぐに何度も相談したい人には不足しやすい仕組みです。後者は、相談回数や方法が異なる講座も比較してください。
ポイント④筆記模試
スタディングの技術士講座には、筆記試験の模試は含まれていません。
自分で本試験と同じ制限時間を測り、答案を最後まで書いて添削へ出すことで模試に近い練習はできます。ただし、初受験で会場の緊張感や時間配分に不安がある方は、直前模試を含む講座を検討する価値があります。
ポイント⑤過去問や解答例
採点の詳細は公表されていませんが、過去問と解答例は、問われ方と答案構成を理解するために役立ちます。
2027年度コースには、必須問題の過去問A評価の解答例を扱う講義が案内されています。対応年度や収録内容は公式カリキュラムをご確認ください。答案例は丸写しせず、機械設計・選択科目Ⅲを実際に解くプロセスのように、問題分析から骨子へ展開する材料として使いましょう。
ポイント⑥基本のコンテンツ
技術士試験の勉強に際して必要なコンテンツは次の2つです。
- 「基本理解」
- 「キーワードリスト」
「基本理解」についてはどの講座でも動画やテキストで提供されています。
「キーワードリスト」についてはスタディングと技術士Lock-Onで提供されており技術士Lock-Onでは解説もついています。
技術士Lock-Onは動画時間等も多く、過去問解答例もついているためコンテンツの充実度としてはトップといえます。但し、論文添削は別料金です。
また、キーワードリストについてはただ暗記するというよりは問題を解きながらわからないところを随時調べる方が論文を書く際に使える知識になるので解説がついていることが必須というわけではないと筆者は考えます。
スタディング技術士講座を実際に使って論文が書けるようになるまで
ここからは、筆者がスタディング技術士講座(添削・質問カード付)を受講した当時の体験を解説します。動画時間・教材・添削の利用回数は当時のもので、2027年度コースの仕様を示すものではありません。
筆者は、スタディングの技術士講座以外では過去問解答集と論文添削サービス2回を別途購入しました。
技術士二次試験は主に論文作成練習が中心ですが、スタディングの高品質な論文添削を序盤に使うことで効果的な勉強を進められたと思います。
講座購入前は添削回数が少ないのではないかという不安もありましたが、別途購入と合わせて10回(申込書1回は除く)は合格レベルの論文を書けるようになるために十分な回数でした。むしろ、仕事をしながらの勉強だったのでこれ以上のコンテンツ量(動画や添削回数)があっても使いきれなかったと思います。

上図は、受講開始時から筆記試験日までの全体スケジュールの概要です。赤マーキング部分がスタディングのコンテンツを活用した部分です。
筆者は10月末ほどに受講を開始し本格的な勉強を開始しました。
①動画
筆者が受講した当時は、全8時間程度の動画を最初に一通り見ました。スマホで手軽に見られるため、移動中などの隙間時間を利用しました。
当時は1.25・1.5・2.0倍速を使い、倍速で2周ほど視聴しました。2027年度版の公式案内では0.5~3倍速に対応しています。動画だけで筆記試験の答案が書けるようになるわけではありませんが、技術士試験の全体像をつかむのに役立ちました。
スマホで動画を見た時のイメージ

パソコンモニターで動画を見た時のイメージ

講座の進捗管理画面のイメージ

②過去問解答分析
筆者の受講当時は、学習を補うために過去問解答例を別途購入しました。
購入したのは「新技術開発センターの合格者の解答復元集」の最新年度版です。受験する部門以外の解答例についても分析し合格論文のレベルや論文の書き方を把握します。
③白書等分析
この頃に白書などの資料を読み始めました。技術士試験は国家試験なので国の目指す方針に沿った内容にするほうが無難です。
問題のテーマになりやすい重要キーワードの多くは各省庁が発行する白書で触れられているので一読したほうが良いです。
④キーワードリスト作成
スタディングの提供するキーワードリストの内容について調べて自分なりにまとめました。
筆者は3週間程度かけて8割は調べてまとめましたが、思ったより論文作成に活きませんでした。この段階ではリストをざっとみてわからない部分だけ調べる程度にしておき、論文作成練習の中で必要なものについて随時調べていく方が効率的だと思います。
⑤~⑧論文課題作成提出
動画と過去問や白書で一通りの知識をインプットしたので論文作成を始めました。
この段階では最後まで完成させることが大切です。完璧主義になりすぎないように進めましょう。
筆者は普段の仕事で論文を書くことがないので想像以上に時間がかかり1つの論文書くのに1~2週間程かかりました。それでも、当初は合格水準に届きませんでした。
過去問解答例を参考に無理やり型にはめた論文では論理が破綻しているとの指摘をうけ、問題をしっかり分析し自分なりの論文を書く方法を徐々に身に着けていきました。(内容は技術士論文で押さえるポイントにまとめてあるので良ければご参考にしてください)
⑨申込書課題作成
試験の申込の期限直前に申込書(実務経験証明書)の添削をおこないました。書き方は技術士の実務経験証明書の書き方を参考にすれば書けると思いますが、自身の専門とずれた内容になっている等の間違いがないように必ず添削は受けましょう。
時間的に余裕があれば口頭試験対策の課題もここで作成すると良いです。口頭試験を意識した申込書を作成できれば口頭試験での質疑応答がスムースになります。
⑩論文作成練習
ここからは過去問やスタディングのオリジナル問題をできるだけたくさん解きました。
このころにココナラを使って論文添削サービスを2回使いました。自分では気づかない部分のアドバイスを頂けましたが、スタディングの添削ほど本質的な内容ではなかったように筆者は感じました。
また、この段階では手書きではなくPC上で作成しています。
10論文くらい作成すると回答がパターン化できるようになってきたので、そこからは骨子のみを作成するようにしました。
5月中旬以降からは実際の試験時間と同じ時間で書き上げ、スタディングの添削を依頼しました。このあたりで合格レベルギリギリの論文を書けるようになっていきました。
6月に入ったころから手書きでの論文作成を始めました。「手書きで大量の文字を書く」ことが想像以上に大変で苦痛でした。
当然ですが、PCと違い書き直しも容易ではないため時間配分を間違えると「そこで試合終了」の可能性にここで初めて気づきます。
筆者は受けませんでしたが、予算に余裕があれば模試試験を受けて時間配分の感覚等を確認したかったです。
手書き練習で腕が痛くなったのと、仕事が忙しかったこともあり試験の直前はキーワードリストや過去問、白書等を見返す時間にしました。
学習全体の順序も確認する
技術士二次試験対策を12ステップで確認する
スタディング技術士講座のメリットと向いている人
講座のメリットと講座が向いている人についてまとめました。

低価格でコストパフォーマンスが良い講座ではありますが、模試等はついていません。勉強を進める中で過去問解答集や模試が必要となったら追加購入していこうとお考えの方はスタディング技術士講座が向いています。
口頭模試まで一つの講座で受けたい方は、SAT(パーフェクト講座)なども比較してください。アガルートの2027年度版は販売開始後に最新内容を確認しましょう。
まとめ
本記事では実際に受講した筆者が他の技術士講座と比較しながらスタディング技術士講座について解説しました。
改めてスタディング技術士講座が提供してくれる内容を確認すると
『基礎講座動画とキーワードリストを用いることで論文作成の練習のスタートダッシュが可能になり、論文添削サービスによって合格論文のゴールラインを具体的に判断できるようになります。但し、教材や添削の内容は受講年度・コースによって異なるため、現在の公式カリキュラムを確認し、自分に不足する学習支援だけを追加しましょう。』ということです。
10%OFFクーポンは期間限定です。対象コースと期限は無料講座登録後の案内をご確認ください。
ご精読ありがとうございました。
