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学びの継続「習慣化」のポイントをつかむ

この記事はこんな悩みを解決します
  1. 学びの習慣を継続したい。
  2. 習慣の仕組について知りたい。
  3. 学びを習慣化する方法を知りたい。

この記事では、まず習慣とは脳のどういった働きなのかを説明します。その後、効率よく習慣を身に着けるための方法として「スモールスタート」「ゲーム化」「未来を刻む」を紹介します。

この記事を読むと、脳の仕組みを理解して楽に良い習慣を身に着けるヒントが得られます。

習慣とは

習慣とは、前頭前野で作成したプログラムを大脳基底核に実行してもらうことです。

前頭前野と大脳基底核

前頭前野は人類の歴史の中でも後発的に進化した部位である。

主な役割は、ワーキングメモリー、反応抑制、計画、推論などの認知・実行機能を担っています。

さらに、高次な情動や動機づけの機能とそれに基づく意思決定過程など多様な機能に関係しています。

つまり、人間が考えて行動しているときには前頭前野が活動していることです。

重要な能力を持つ前頭前野ですが弱点があります。

  • 燃費が悪く、疲れやすい。
  • 一個づつしか処理できないし、遅い

つまり「賢いけど、非力でのんびり屋」なのです。

対して、大脳基底核は原始的な脳の部位です。

大脳基底核は「ペットボトルから水を飲む,新聞をめくる,キーボードを打つ」というような日常的な行動のように一度獲得した行動を自動実行する機能を担当しています。

また、前頭前野と比較した特徴として、

  • パワーとスタミナがあり
  • 高速処理が可能 

つまり「考える力は無いけど、とてもパワフル」なのです。

ホメオスタシス

具体的な習慣化手法に入る前に、もう一つ知っておいてほしいことが「ホメオスタシス」です。

ホメオスタシスとは 日本語では恒常性維持機能と言われ、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的な働きのことをいいます。

脳は変化が嫌いです。

いきなり大きな変化を習慣として実行しようとしても本能的に「危険だ!」と判断されてしまいます。しかし、(いい習慣も悪い習慣も)一度習慣になってしまえばそれを変えることは困難になります。

習慣化の方法

どうしたら、前頭前野で作ったプログラムを大脳基底核に実行してもらえるでしょう

ポイントは「スモールスタート」「ゲーム化」「未来を刻む」の3つです

「スモールスタート」    

行動習慣に変化を作る時、大脳基底核とホメオスタシスから抵抗を受けないようにすることが重要です。

具体的には

  • 時間を小さくする
  • 工程を小さく区切る

読書を習慣にしたいときは「一日5ページで良い」「本を持ち歩くのみで良い」のように十分余裕をもって達成できる程度にハードルを下げてみましょう。

スモールスタートにすることで効果や、やった感を感じづらくなるかもしれません。しかし、最初はとにかく毎日やることが重要です。

毎日できるようになったら段階的にレベルを上げていきましょう。

「ゲーム化」

人を没頭させるアイテムにテレビゲームがあります。長時間没頭しすぎて死亡する例もあるほどです。

テレビゲームの何がそうさせるのでしょう。

原因のひとつは、フィードバックの即時性があります。

良くデザインされたゲームは行動に対する報酬(もしくはペナルティー)がわかりやすい形で表現されています。

ですが、我々の生活はちがいます。行動に対するフィードバックが即時に起きることはありません。

努力が形になるには数ヶ月かかり、仕事の人事考課は半年に一度です。

SNSは即時フィードバック性の高い媒体であり、私達の時間を奪いつづけています。

さらに、ルールもテレビゲームと違い複雑です。求めるフィードバックを得るためにどんな手を打てばいいか分からないことも少なくありません。

ゲーム化は、分かりやすいルールとフィードバックの仕組みを設計することです。

具体的には、学習した内容をアウトプットし評価を得るようにしましょう。

「模試やテストを受ける」「コミュニティやSNSに投稿し反応を得る」などを検討してみてください。

「未来を刻む」

三つめのキーワードは、先の2つを補強するためのマインドセットになります。

人類はおよそ700万年前に誕生しその後のほとんどの間、狩猟採取民として生活し、農耕生活に入ったのはたった1~2万年前です。

未来という長期的な時間枠の感覚は農耕生活に入り食料や富の蓄積や管理を始めてから獲得したものです。

実際、ナミビアで狩猟採取生活をしているブッシュマンらを観察した研究によると彼らの未来に対する時間感覚は、1~2日程度が上限のようです。

私達が自然に意識できる未来は1日程度で、それより先の未来は遠すぎて自分事として感じることが困難になります。

なので、「遠くにある未来」を「今、この瞬間」にまで近づけることが必要になるのです。

つまり、私たちには「計画」が必要です。

「未来の結果」と「今日の行動」をつなげることが「計画」の本質です。

おわりに

3つのキーワード「スモールスタート」「ゲーム化」「未来を刻む」を理解していることで

前頭前野が作り出す計画実行力は強化され、大脳基底核からの拒否反応を回避できます。

皆様の学びの習慣化に少しでも役に立てれば幸いです。

参考書籍
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」ウィリアム・ジェイムズ
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