記事内に広告が含まれています。

3分で「習慣化」を理解して3つのテクニックで自分をコントロールする

「資格の勉強を始めてもなかなか続かない」「毎日少しでも学習を続けたい」——こういった悩みは、社会人なら誰でも一度は経験することでしょう。

この記事はこんな方に向けて書きました
  1. 学びの習慣を継続したい。
  2. 習慣の仕組について知りたい。
  3. 学びを習慣化する方法を知りたい。

習慣化が難しいのは、脳が変化を嫌い、現状維持を望む「ホメオスタシス」という仕組みが働いているからです。しかし、この仕組みを理解し、正しいアプローチを取ることで、新しい学びの習慣を効果的に身につけることが可能です。

本日は、脳の仕組みを理解した上で、学びを習慣化するための3つの方法「スモールスタート」「ゲーム化」「未来を刻む」を紹介します。それに加え、さらに実践的なアプローチとして、行動のきっかけを決めたり、報酬を設定する方法についても触れていきます。

習慣とは

習慣とは、私たちが日常的に意識せず行っている行動のことです。たとえば、毎朝の歯磨きや、職場に着いたらコーヒーを飲むことなどがこれに該当します。習慣を身につける際に重要なのは、脳内の「前頭前野」「大脳基底核」の役割です。

  • 前頭前野:計画を立て、行動を決める部分。複雑な問題を解決しますが、疲れやすく、処理能力は限定的です。
  • 大脳基底核:一度学習した行動を自動化する部分。非常に効率的で、毎回考えず行動を実行できるようにします。

新しい習慣を身につけるには、この2つの脳の仕組みをうまく使う必要があります。

「前頭前野」と「大脳基底核」

ホメオスタシス:変化を嫌う脳

新しい習慣を作る際、脳は変化に対して抵抗します。これがホメオスタシスの働きです。この仕組みがあるため、大きな変化を急に起こすと、脳がストレスを感じ、元の生活に戻ろうとします。だからこそ、最初は小さなステップで始めることが大切です。これを「スモールスタート」と呼びます。

いきなり大きな変化を習慣として実行しようとしても本能的に「危険だ!」と判断されてしまいます。しかし、(いい習慣も悪い習慣も)一度習慣になってしまえばそれを変えることは困難になります。

学びを習慣化するための3つの方法

学びを習慣化するための3つの方法

スモールスタート:小さなステップから始める

新しい習慣を身につける際、脳が変化に抵抗しないようにするためには、できるだけ小さなステップから始めることがポイントです。たとえば、いきなり1日3時間の勉強を始めるのではなく、「1日5ページだけ読む」「最初の5分間だけ勉強する」といった具合に、達成可能な小さな目標を設定することで、脳に負担をかけずに進められます。

  • 例:「毎日たった10分間、通勤中に資格のテキストを開く」
  • ポイント:達成しやすい目標を繰り返すことで、学びの習慣が自然と身についていきます​(生産性マニア)。

ゲーム化:楽しく続けられる仕組みを作る

次に効果的なのは「ゲーム化」です。ゲームが長時間続けられるのは、すぐにフィードバックが得られるからです。学びを続けるには、成果を実感し、成長を確認できるフィードバックの仕組みを作ることが有効です。たとえば、SNSに学んだことを投稿してフィードバックを得たり、模擬試験を受けて成果を確認する方法があります。

未来を刻む:計画で未来を具体化する

私たちの脳は、近い未来のことは理解しやすい一方、遠い未来の目標は漠然として感じられるため、行動に移しにくい性質を持っています。そこで、遠い未来の目標を具体的なステップに落とし込み、「今日の行動」と結びつけることが必要です。これにより、今日やるべきことが未来の目標達成に直結していると実感しやすくなります。

  • 例:「資格取得のために、1ヶ月ごとに達成すべき目標を立て、その進捗を定期的に見直す」
  • ポイント:目標達成に向けて毎日取り組むことで、未来の成果を実感しながら学びを続けられます​(生産性マニア)。

人類は700万年前に誕生し、その後長期間狩猟採取民として生活してきましたが、農耕生活が始まったのはわずか1~2万年前です。長期的な時間感覚は、農耕に伴う食料や富の蓄積が必要となってから発達しました。ナミビアの狩猟採取民ブッシュマンの研究では、彼らの未来に対する時間感覚は1~2日程度が限界であることがわかっています。私たちも1日先の未来は意識しやすいですが、遠い未来を感じるのは難しいため、計画を立てて「未来の結果」と「今日の行動」を結びつけることが重要です。


新たに取り入れるべき習慣化のポイント

取り入れるべき習慣化のポイント

行動開始のきっかけを決める

習慣を確立するためには、「行動を始めるきっかけ」を決めておくことが効果的です。具体的には、特定の時間や行動の後に勉強を始めるようにすると、勉強に取り組みやすくなります。たとえば、「夕食後に10分間だけ勉強する」と決めておけば、勉強を始めるハードルが下がります。

今ある習慣に勉強を結びつける

新しい習慣を定着させるためには、既に行っている習慣と組み合わせるのが効果的です。たとえば、毎日通勤中にオーディオブックを聞いたり、昼休みの10分間を活用して資格の勉強をするなど、既に行っている行動に新しい勉強の習慣を加えることで、スムーズに続けられるようになります。

  • 例:「通勤中に英語のリスニングをする」「毎日のコーヒータイムに問題集を解く」​(生産性マニア)。

目標達成を記録する

学びの習慣化を加速させるためには、日々の進捗を記録することが有効です。例えば、ノートに勉強した内容や達成度を手書きで記録することで、自分の成長が「見える化」され、モチベーションが維持しやすくなります。達成度を視覚的に確認できることで、次への意欲も高まります。


終わりに

学びを習慣化するためには、脳の仕組みを理解し、小さなステップから始めることが大切です。また、フィードバックを得たり、既存の習慣に新しい行動を結びつけることで、自然に学習を続けられるようになります。

行動開始のきっかけを決め、目標を見える化することで、習慣化の成功率が大幅に向上します。小さな一歩を積み重ね、未来の成功に向けて継続的に学びを続けましょう。

ご精読ありがとうございました。


最後に参考書籍を紹介いたします。今回誌紹介したテクニックについて詳細に書かれていますのでご一読ください。

「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」ウィリアム・ジェイムズ

コメント