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役に立たない技術士の平均年収は630万円|個人での活動事例も紹介

技術士とは、国家資格であり弁護士、弁理士、医師、公認会計士とあわせて5大国家資格とも呼ばれています。ですが、ネットで調べると「意味がない」「役に立たない」という意見がみられるのはなぜでしょうか。調べてみると、よく言われているデメリットの多くは一般論でありすべての方に当てはまる内容ではありませんでした。

実際、技術士の平均年収は630万程度であり全体平均の462万円と比較して高収入です。

技術士の資格取得にかかるコストや課せられる責任は小さくありませんが、技術士になると「収入アップ」「信頼性の獲得」が期待できます。

本記事では、技術士が役に立たないといわれている理由をまとめ、技術士の活動事例を紹介します。

技術士の役に立たないといわれる理由と技術士を目指すべき理由

技術士に関するwebサイトを調べると次の4つのメリット4つのデメリットに関する意見がほとんど全てでした。

技術士の4つのメリット

技術士の4つのデメリット

それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

4つのメリット

収入アップが期待できる

賃金構造基本統計調査によると、技術士の平均年収は627万円です。全体平均と比べ高収入です。

技術士資格を昇進や雇用の条件としていたり、資格手当が支給されたりする企業もあります。まずは、あなたの働いている環境がどんな制度になっているか確認しましょう。

筆者の会社では、資格に対する手当等はないため直接的な収入アップはありませんでした。しかし、技術士になったことで企業内外から信用してもらえるようになり結果的に収入アップにつながりまた。

信頼性アップが期待できる

技術系最高峰の資格である技術士資格は、転職市場においては希少性を、キャリア形成や独立においては信頼性と権威性をあなたに提供してくれます。

ただし、技術士の知名度はそこまで高くありません。効果が期待できる範囲は限られているのであなたの人生計画と照らし合わせて有効な資格かどうかを見極めることが重要です。

人脈の広がりが期待できる

技術士会や各学会に所属することで新たな人脈づくりが可能になります。特に技術士にならないと入れない場に参加できるようになることでこれまでにない知見や仕事の獲得が期待できます。

能力アップが期待できる

資格のための学習の過程で多くの知識や論文を書くためのロジカルシンキングを獲得できます。

筆者の経験では能力の向上が最も大きなメリットであると考えます。

技術士を目指すようなあなたは資格自体もさることながら自身の能力向上を目指して技術士に興味を持ったのではないのでしょうか?

4つのデメリット

業務独占資格ではない

技術士は名称独占資格なので技術士資格がないとできない業務はありません。

名称独占資格とは、資格を持っている人だけが、その名称を名乗ることができる資格です。(技術士、保育士、作業療法士などが該当します。) 対して、業務独占資格は、資格を持っている人だけが、独占的にその仕事を行うことができます。(医師、看護師、診療放射線技師などが該当します。)

知名度が低い

技術士は知名度が低いです。しかし、技術系資格として技術士より有名な資格も特ありません。

筆者の会社(製造業)では、総務部で働く人は技術士についてほとんど知りませんでしたが、技術部で働く人や関連企業の技術者の方は技術士の存在を知っていました。

課される義務や責任が重い

技術士は、技術士法に則って3義務2責務(信用失墜行為の禁止、守秘義務、名称表示の義務、公益確保の責務、資質向上 )という義務と責務が課せられます。違反をした場合は罰則が発生します。例えば、秘密保持義務違反の罰則は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金(技術士法 第59条)となります。

技術士は、責任ある立場で働くことが多いので誠実な業務遂行を求められます。

資格の取得コストが高い

受験資格に実務経験が必要であり、且つ試験の難易度が高いことから取得コストが高いといえます。

「デメリット」よりも「メリット」の方が大きい

技術士資格の際の大きなデメリットは「業務独占資格ではない」と「取得コスト」です。

対して、「メリット」は年収アップ、信頼性アップ、能力アップです。

特に学習の過程で得られる知識ロジカルシンキングあらゆる仕事を遂行するために効果的な能力になります。

メリットデメリットの図

限られた時間をどう使うかは悩ましく「不合格になったら・・・」という不安はなくなりませんが本当はどうなりたいかを考えてみましょう。

筆者は、デメリットの「業務独占資格ではない」と「取得コスト」よりもメリットである年収アップ、信頼性アップ、能力アップの方が大きいと考えているので技術士の資格取得をお勧めします

次項では資格で得た信頼性やロジカルシンキングなどの能力を使って活躍する事例について紹介します。

参考にしたサイトは下記になります、いずれもそれぞれの視点でメリットデメリットについて記載されていますのでぜひご一読ください。

株式会社日本建設情報センター

KenCon

SAT株式会社(Smart Academy of Tec)

たけゆうラボ

技術士の道しるべ

資格Times

技術士資格は会社以外での活躍にも活きる

建築関係の会社等では事業入札等の要件に「技術士がいること」が求められるので技術士資格を活用しやすいでしょう。その他の会社でも技術士が多数在籍していたり、資格手当や昇進につながる制度があったりすれば収入アップにつながります。しかし、そういった環境にない技術士でも様々な形で活躍しています。

ここでは、技術士が会社以外で活躍している事例について紹介します。

ブログやyoutube等のメディア運用で信頼性をさらに蓄積する

技術士としてブログ等のメディアを運用する方法があります。
(参考:しぶちょー技術研究所技術士のすすめたけゆうラボ4部門技術士ぺんた
メディア内での広告による収入なども期待できますが、最大の魅力は個人のブランディングにつながる点です。

転職や副業が当たり前になった現在では所属する組織から飛び出た際に何があなたの信頼性を担保してくれるかを考えることも大切です。技術士という国家資格と運用しているメディアが信頼と実績となります。

実際、先ほどのメディアの運営者の方々は、出版社とのコラボ企画広報大使として活躍されていたり、他メディアからの取材を受けたりと多くのお仕事につながっています。

ライターとして専門性の高い記事を書く

多くの技術士の方が雑誌やWEBメディアでライターとして活躍しています。技術士として専門性の高い記事を受注できれば高単価な仕事も期待できます。また、ライター業務は初心者向けの記事も多いので初めての方にもチャンスがあります。

筆者の経験上、ライターと技術士の相性は非常に良いように思います。

技術士試験では論文作成の訓練が必須です、問題のテーマについて自身の知見・独自性を踏まえて出題者が求める内容について記述する訓練はそのままライターとしてのスキルになります。

技術士試験の指導

技術士試験の指導者としての活動も選択肢の一つです。

個人でもココナラをはじめとしたプラットフォームを使えば簡単にサービスを提供できます。

まとめ

本記事では、技術士資格が役に立たないといわれている理由を調べました。
主な理由は、

  • 技術士が医師や弁護士のような業務独占資格ではないため資格を取得しただけで仕事が得られないこと。
  • 資格取得の難易度が高いこと。

の2つでした。

対して、技術士資格を取得することの魅力は「収入アップ、信頼性アップ、能力アップ」の3つでした。

さらに本記事では、技術士資格を取得した方が個人として活躍している事例についても紹介しました。

すでに企業での終身雇用が当たり前じゃなくなりつつある現代において、個人で活躍するには実力と実績の証明が大切になります。

技術士は「技術者としての実力と実績を国が認めた」資格ですので実力と実績の証明として十分な効力があります。
筆者は、技術士資格は技術者としてキャリアの軸となる魅力的な資格だと考えます。

本ブログでは、技術士試験対策の記事とおすすめの通信講座の紹介記事がありますのでよろしければご参考にください。

ご清聴ありがとうございました

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