技術士2次試験の論文作成において、「この内容で本当に大丈夫だろうか?」と不安に感じたことはありませんか?
どんなに経験豊富な技術者であっても、試験官の評価を意識した論文作成は簡単ではありません。特に、試験特有の論理構成や評価基準に沿った内容を自力で仕上げるのは至難の業です。
だからこそ、第三者の視点を取り入れた「論文添削」が必要なのです。技術士試験に精通した専門家による添削を受けることで、自分では気づけなかった論理の矛盾や表現の不備を修正し、試験に合格するための論文に仕上げることができます。
本日は、技術士2次試験における論文添削の重要性と、その効果について詳しく解説します。論文の完成度を高め、合格への自信を持ちたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
技術士論文は学術論文などの一般的な論文とは違う
技術士2次試験の論文は、学術論文やレポートとは大きく異なります。試験官は、単なる技術的な知識や理解だけを評価するのではなく、受験者が現場で実際に技術的な課題にどのように対処し、どう解決してきたかを重視します。その解決過程をいかに論理的に説明できるかが評価の鍵となります。具体的な実務経験をもとに、問題の背景、解決策、そして結果までを一貫して論じる必要があります。
たとえば、ある受験者が技術士論文で「新しい機械の設計プロセス」をテーマにした際、理論的背景や技術の新規性を強調する学術論文とは異なり、設計現場で直面した問題にどう対応し、どのように成果を得たかを詳細に説明する必要がありました。単に技術知識を披露するだけでは不十分であり、問題発見から解決までの流れを試験官に納得させる論理的な構成が求められます。
さらに、限られた文字数で論理的にまとめる必要があり、ここで多くの受験者がつまずくことも少なくありません。この「一貫性」と「論理性」を維持するために、専門家による添削が必要となるのです。
技術士論文の書き方やテンプレートはこちら<必須編>とこちら<選択科目編>の記事で解説しています。読んでいただければ学術論文と大きく異なることがご理解頂けると思います。
技術士試験に即した論文を作成する必要がある
技術士試験では、論理の一貫性と実務経験に基づいた具体性が重要視されます。課題設定が曖昧だったり、結論が抽象的であれば、試験官に正確に伝わらない可能性が高くなります。そのため、受験者は試験の評価基準である「コンピテンシー」に即した論文作成が求められます。
コンピテンシーについてはこちらの記事でまとめていますので、ご確認お願い致します。
指導の専門家による添削が必要
技術士試験において、指導の専門家による論文添削を受けることは非常に効果的です。おおきな理由は次の2つです。
試験の採点基準は毎年変化する
技術士試験の採点基準は不明瞭であり、毎年の難易度や要求されるレベルが変化します。したがって、毎年の試験動向を研究し続けている企業が提供する添削サービスを利用することが非常に重要です。何年か前に1度合格しただけの技術士が提供する個人添削サービスでは、試験の最新傾向に追いついていない可能性があり、合格レベルが変化していることを見落としてしまうことがあります。
個人が提供するサービスや、先輩技術士からのアドバイスは、多様な視点の一つとして参考にはなるものの、添削のメインとして依存するのは避けたほうがよいでしょう。これらの意見はあくまで補完的なものと考え、最新の傾向をしっかり把握している指導のプロの添削を中心に据えるのが効果的です。
評価基準の資料の入手
技術士試験の論文の採点基準が曖昧である一方で、専門的な添削を提供する企業の基準は明確です。これらのサービスは、有料で提供されているため、一定の品質を確保するための基準が確立されています。受講者は添削を受けることで評価基準が分かる資料や情報を入手することができます。
添削を通じて得られるフィードバックは、単なる形式的な修正にとどまらず、論理の飛躍や説明不足を的確に指摘し、試験官に伝わりやすい論文を作成するための重要な助言が含まれます。これにより、受験者は自分の盲点に気づき、より一貫性のある論文に仕上げることができます。
論文添削を受けるいろいろな方法
技術士2次試験の論文添削には、さまざまな方法があります。自分の学習スタイルやスケジュールに合わせて、最適な方法を選ぶことで、効率的かつ効果的に論文の質を向上させることができます。
指導のプロの添削が受けられる有料講座
評価「A」相当の論文を何問か完成させるまではできるだけ指導のプロによる添削を受けることをおすすめします。理由の詳細はこちらの記事でも書いていますのでご参照ください。
また、指導のプロの添削が受けられる有料講座のおすすめはこちらの記事で比較紹介しているのでご参考になりましたら幸いです。
比較的安価な値段で添削が受けられる個人サービス
添削のみを利用したい方に向けて次のようなサービスが提供されています。ここでは3つのサービスを紹介いたします。
(有料講座で指導のプロとして講師をしている方がこれらのプラットフォームでサービスを提供していることもあります。)
ココナラは、個人が様々なサービスを提供するプラットフォームです。技術士の方が試験の指導サービスを提供しています。
AXS技術士学院の指導技術士マッチングサイト「【論文添削】技術士システム」は、事務局が登録証を確認した技術士(講師)と添削をしてほしい受講生のマッチングを行うサービスです。自分の部門の技術士を探したり、添削料金の安い技術士を探したりすることが可能です。年会費やシステム利用料も無料です。
技術士論文添削サービスは、個人で添削サービスを行っている技術士の方のサイトです。筆者も1度利用しましたが、1ページ:500円という安さで高品質な添削をしていただけました。(枝葉をつつくような指摘は無く、課題抽出の視点や論理の正しさを指摘するような内容で、具体的な修正案まで提案してもらえました)個人でやられているようなので同時に受けられる数に限りがあるようなので時間に余裕をもって依頼しましょう。
最後に|合格への確実な一歩を
技術士試験は決して簡単なものではありませんが、適切な対策と専門的な添削を受けることで合格率を大幅に向上させることができます。
試験対策のコツや具体的な合格方法をさらに知りたい方は【記事:合格へのロードマップ】や【記事:最小限の勉強で合格論文を作れるようになる方法】をご覧ください。
また、効率よく学習を進めるためには、信頼できる通信講座を活用するのが効果的です。プロのサポートを受け、計画的に進めることで、合格への最短ルートが見えてくるでしょう。※指導のプロの添削が受けられる有料講座のおすすめはこちらの記事
ご精読ありがとうございました。