この記事は、論文対策12ステップの最後にあたる「全文作成と手書き練習」です。骨子を答案に仕上げ、問題を読む・構成を考える・書く・見直すところまで本番の時間内で行う練習をします。

本日は、最後の第11&12ステップ「全文作成と手書き練習」について解説いたします。丁寧に解説しますので、ゆっくりとお読みいただければと思います。
全文作成について
全文作成の基本は、論文作成(選択Ⅱ)、論文作成(選択Ⅲ)、論文作成(必須Ⅰ)でのプロセスと同じです。骨子の整理から戻りたい場合は骨子練習と解答ネタ整理を確認してください。
骨子練習で作成した骨子表を基にテンプレートを利用しながら論文全文を書いていきましょう。
令和8年度の公式問題を使い、15分骨子を約1,200字の答案へ広げる具体例は、noteの無料記事「15分骨子を1,200字の答案へ広げる手順」で確認できます。
全文作成の数に一律の正解はありません。まず1問を書き、骨子だけでは不足していた説明、字数、かかった時間を記録しましょう。別の問題でも試し、同じ弱点が残る場合はその部分を繰り返して改善します。
ちなみに、現在は全体スケジュールのこのあたりまで進んでいます。ここからは「解答ネタの充実」「全文作成」「手書き練習」を繰り返すトレーニングになります。

手書き練習
いよいよ最後の項目ですね。手書き練習のポイントを押さえてどんどん進めていきましょう。
【レベル1】PC上で作成した論文全文を書いてみる
まずは、「全文作成」で作った論文を手で書いてみます。
容易に書き直せるPC上の作業との違いに慣れてください。
【レベル2】骨子を基に手で書く
下記のように見出しを整理してから書くと、段落ごとに何を説明するかを確認しやすくなります。図は練習用の例です。本番のメモは、問題冊子など記入が認められた場所を使い、答案用紙の記入要領に従ってください。

時間確認
時間配分は、自分で実際に書いて確かめます。下の図は1文字2.5秒と仮定した試算例で、平均速度や公式の推奨配分を示すものではありません。清書だけでなく、問題選択・骨子作成・見直しの時間も記録し、受験年度の試験時間内に収まるかを確認しましょう。
必須Ⅰ

選択Ⅱ・Ⅲ

本番形式の練習では、受験部門の公式の試験時間・方式を確認し、同じ時間で通して解いてみます。模試は方法の一つですが、自宅でも時間を測り、書き切れない原因が知識・構成・筆記のどこにあるかを分けて見直せます。
【レベル3】添削で改善(&再手書き)

最後は添削で改善を進めましょう。お金を掛けられるのであれば有料講座やココナラ、指導技術士マッチングサイト【論文添削】、技術士論文添削サービスなどを利用して第三者からフィードバックをもらいましょう。
自分で添削する場合は次のようなポイントを意識してみてください。
- 一読理解できるか
- 一文に複数の主張を詰め込まず、長すぎる文を分けられるか(70字・3行は公式の制限ではありません)
- 抽象的な表現でごまかしていないか(適切・高水準・価値・自由度・最適化などの表現は注意)
- 対策後にも残るリスクと、対策により新たに生じるリスクを区別し、設問に合う説明になっているか
添削・推敲の進め方は自分で見直す観点と添削の活用方法にまとめています。指摘を受けたら、同じ問題を書き直して改善を確認しましょう。

添削・手書きと解答ネタの充実を時間の許す限り進めましょう。
手書き練習の方法は、この記事の説明だけでも実践できます。論文対策の開始から手書き練習まで、6か月の進め方を一つの資料で確認し、印刷・書き込みしながら使いたい方には、全58ページのPDF版も用意しています。無料連載と核となる内容は共通で、具体例は機械部門(選択科目:機械設計)が中心です。提供形式はPDFのみです。PDF版の目次とサンプルを見る
最後に|練習で見えた課題を、本番前の確認に使う
ここまで連載記事をお読みいただき、本当にありがとうございました。
今回の連載はこれで一区切りとなりますが、これから勉強を始める方も、試験直前でラストスパート中の方も、「せっかく興味をもって始めた勉強」であることを、どうか忘れないでいてください。
筆記の解答では、設問に応じて、実務経験だけでなく学習した知識や信頼できる事例も用います。ただし、他者の経験を自分の実績として書いたり、実施していないことや数値を作ったりしないようにしてください。申込書や口頭試験で説明する自分の業務経験は、事実に基づいて整理します。
自信が十分でなくても、練習で改善した点を確認して本番に臨みましょう。受験当日は体調や移動の安全を優先し、受験者向けの案内に従ってください。
筆記試験を終えたら、記憶があるうちに記録する
筆記後は、覚えている答案と不確かな部分、後から考えた改善案を分けて残しましょう。書き方と記入欄は再現答案と口頭準備ノートにまとめています。その記録と提出済みの申込書を使い、口頭試験の準備につなげられます。
注)本連載では、2次試験の中の論文対策のみについて触れています。「試験申込書の作成方法」や「口頭試験対策」、「試験対策講座の比較」についても別記事で解説していますのでよろしければご参考にしてください。








